「強制代執行」 再度緊張 高まる

ピョンテク市内で 大規模警察兵力 待機

【民衆の声 2006/3/14】

 ピョンテク米軍基地格調反対闘争の最前線であるピョンテク市・ペンソン村テチュ小学校内では、再び緊張感が高まっている。

 ピョンテク市内で待機中の大規模警察兵力を確認したためだ。現在、待機中の警察兵力数は去る6日、テチュ小学校に一時投入された11カ中隊より多いことが推定される。

 すでにテチュリ内外では、「ピョンテク汎対委」側が畑を耕す作業を始めることにした16日―17日以前に、強制土地収用が再度行なわれることが確実視されることになった。

 「ピョンテク汎対委」側は、これら待機兵力が上部命令だけを待っている状態だと把握しており、午後にも実質的な動きがあることが予想される。

 現在、テチュリには村の住民たちと100余名の労働者・学生・市民団体会員たちが非常待機状態に入っている。しかし、これは公権力行使が数的にも質的にも、去る6日より水位が高いことが予想されることを考えれば、とても不十分な数だ。

 「ピョンテク汎対委」側は、「体を張って防ぐ意外にない」という強い覚悟で、市民団体たちの結集を訴えている。

(翻訳・編集:韓統連大阪本部)


 

第1信:14日午後5時40分

 14日午後5時40分頃、ピョンテク市テチュリ一帯にサイレンが響きわたった。米軍基地内にいた警察兵力の尋常でない動きが捕捉されたためだ。

 警察兵力を乗せたバスは現在、米軍基地周囲を回って村と接した鉄條網の向こう側に待機している状況だ.米軍基地内にトータルで15余台の警察バスがあることが分り、この中で鉄條網前に移送したバスは5〜6台だ。

 「ピョンテク汎国民対策委員会」では、村の中にいるすべての住民と連帯団体会員たちに、一旦、テチュ小学校正門前に集まるよう要請し、以後の事態を注意深く観察している最中だ。

 午後6時30分頃、一時緊張した瞬間があったが、最終的に1個中隊警察兵力だけが村に近い所に移送した。「ピョンテク汎対委」は、緊張を一旦解き、夕食とキャンドル集会を進行することにした。
第2信:15日午前9時

 警察の動きが尋常ではない。現在「ピョンテク汎対委」側は、相当数の警察兵力がピョンテク市からテチュリに入る道入口に集結していることを確認した。

 「ピョンテク汎対委」側が直接数えて見た警察バス数だけでも約100余台にのぼり、車数で数えるならば、およそ3千500名〜4千名の警察兵力が今日、テチュリに投入されることが予想される。

 これは警察が法院の「強制執行」や国防省の「営農活動妨害保護」を主な目的としていないことを物語っている。警察の本当の目的は、その課程を通じて「公務執行妨害」を名分に、テチュ小学校内の住民たちと連帯団体会員たちを全員連行することだ。

 それだけでなく、「ピョンテク汎対委」のキム・ジョンイル共同執行委員長は、「全員連行の根拠を造成するための撤去作業員も相当数がペンソン地域隣近に待機中だ」と明らかにした。

 昨日夜の安堵感とはうって変わった情報に、テチュ小学校周辺は迫って来る「戦闘」に対抗する準備を行なっている。

 イ・ホソン状況室長は「今日予想される闘いは、去る6日の状況とはその水準が違うはずだ。全員連行を覚悟してでも、テチュ小学校を守りぬこう」と各連帯団体たちに訴えた。これに連帯団体会員たちも大きな声で肯定的に応えた。
第3信:15日:午前10時30分

午前10時30分頃、警察側が5個中隊とクレーン2台を進入させて土地を荒らし始めた。住民たちがこれを防ごうと警察と激しく衝突した。

土地を守ろうとした市民団体会員たちがクレーンを阻止すると、警察が「装備を移動する」と言い、住民たちが立ちつくす気配を見せると、再び兵力を投入して激しい衝突が起った。

午前11時現在、警察側が動員したクレーン2台に住民たちがよじ登っており、警察がこれを取り囲んでいる。これらは「来る米軍を阻止し、今年も耕作しよう」「この地は私たち命、最後まで守ろう」と言うスローガンを叫び、「農民歌」「駐韓米軍撤収歌」などを歌っている。

 警察は抵抗する人々に、「皆さんは不法行為をしている」とし、「強制連行する」と第1次警告をした。
第4信:15日午前11時45分

 テチュリ村から800m離れた所にクレーン2台があり、クレーンの周りに1台あたり警察300名余りが取り囲んでいる。クレーンの上には阻止しようとする活動家たち15名が上がっている。

 村側100m前に、警察100名余りが1次沮止線を構築して、住民たちと社会団体活動家たちがクレーン作業阻止に投入されることを阻んでいる。

 「平和と統一を愛する人たち」のイ・ギョンア部長は、「どうして農業をすることができないのか、どうして米軍に地を与えようと思うのか」と泣き叫んだ。

 午前11時45分現在、連行者は学生と市民社会団体活動家合わせて8名であることが、「ピョンテク汎国民対策委員会」側で確認された。

 これより先の午前11時20分頃、ポンジョン里近くで、クレーンを阻止しピョンテクを守ろうとした市民団体会員たちが警察に強制連行され始めた。連行が続く中、人権活動家10名余りがクレーンの上方へ上がって抵抗している。警察がこれらを強制的に引き摺り下ろそうとする過程で、激しい衝突が起っている状況だ。午前11時40分頃、学生3名が連行された。
第5信:15日午後12時30分

 午後12時30分頃、ポンジョン里クレーン占拠現場、連行者釈放を要求して抗議した住民・活動家と警察間との衝突が、いたるところで起こっている。

 ある市民団体活動家は「パトカーもなく、制服も着ていないのに、どうして連行するのか」と抗議し、連行されてワゴン車に乗せられた連行者1名を外に連れ出し、これをきっかけに警察と市民団体活動家間の衝突はより激しく展開された。

 農路に横になった住民女性1名は、警察が引っ張り出そうとすると上着を脱いで激しく抗議した。この住民は意識を失って倒れ、農路で連座デモ中だった住民4名は、泣き叫びながら女性の手足を持ち運んだ。

 ポンジョン里現場には、クレーン占拠者30名余り、労動者と市民団体活動家40名余り、連行者7名、住民たち10名余りが集結している。取材陣20名余りまで含め現場は修羅場状態で、警察や住民たちの服は皆泥んこ状態だ。

 警察車両に3名、ワゴン車に5名が連行されたが、1名が釈放され、現在7名が警察に抑留中だ。
第6信:15日午後1時10分

 ファンセウル地域の状況が悪化している。この日午後12時20分頃、ドドゥリに暮しているイ・オムボンハルモニ(お婆さん72歳)が、警察と対峙する状況で意識を失った。このお婆さんは倒れた後、約 40分余り経過するまで警察の遮断によって床に横になっていなければならなかった。

 周囲では住民たちをはじめ、記者たちまで「はやく救急車を呼びなさい」と訴えたが、警察は「直接確認しなければならない」という理由で、30分余りの間何らの措置も取らなかった。

 このお婆さんは午後1時頃に、救急車に乗せられて病院に行くことができた。

 事件現場では、警察が所属と名前、法的根拠を明らかにしないまま人権団体活動家を含めた10名余りを連行した。連行者たちが乗っている2台のワゴン車を、住民たちが阻んでいる。住民の中で、4名のお婆さんたちは現在、上衣をほとんど脱いで警察ワゴン車の移動を阻んでいる。

 一方、ファンセウル地域の各所で、警察と「汎対委」関係者たちの衝突が随時に起っている。
第7信:15日午後2時10分

 午後1時30分頃、警察は結局、「汎対委」関係者たちの阻止を突破し、約12名の人権団体活動家を車に乗せて警察署に向かった。

 警察は車路を確保するために、連行者が乗っているワゴン車の前に座りこんでいた住民たちを強制的に引っ張り出した。この過程でまた1名の住民が気を失い、2名の女性住民たちの上衣が脱げる事態が起ったりした。この状況は後日、反人権的な公権力行使問題で申し立てられることが予想される。

 警察は記者たちの取材を遮り、「連行作戦」を強行した。また警察は連行理由と連行を執行する警官たちの所属・名前を教えるよう要求する「汎対委」関係者たちさえ、強制的に抑留している中だ。

 抑留された3名の「汎対委」関係者も連行されるように見え、現在までの総連行者数は15名内外だ。「汎対委」側は連行者の正確な数字と身辺を把握中だ。
第8信:15日午後3時25分

 警察の無理な連行作戦によって、結局、高齢者の住民1名がケガをする事故が発生した。

 警察の最後の連行過程で負傷した、60代のキム・ウルジュハルモニ(お婆さん)は、レントゲン検査の結果、手首に大きなひびが入っていることが分かり、現在ギプスをしている状態だ。

 周辺状況を全く考慮しない警察の超強硬手段によって、病院に緊急に乗せられて行った人は、キムハルモニを含め4名が確認された。

 現在、ファンセウル地域では、「汎対委」側関係者たちが、クレーンで荒れた土地を素手とシャベルを利用して復旧しているが、作業は難航している。

 全体的にファンセウル地域は、緊張が高まったまましばらくの間、小康状態を維持し
ている。
第9信:15日午後4時40分

 10分前からドドゥリ地域で連行が始まった。私服警察たちがクレーンの上に上っている人権活動家・学生たち一人ずつ足を引っぱって連行を試みている。

 現在、警察たちと活動家たちが衝突しており、クレーンから落ちたりするなど危険な状況が発生している。向う側でも警察がクレーンを取り囲んでおり、すぐ連行が試みされるように見える。

 警察は連行に先立って「特殊公務執行妨害として現行犯で連行する」と警告した。
第10信:15日午後4時55分

 ドドゥリ地域でクレーンを占拠していた20名余りの労動者・学生・青年団体会員たちが全員連行された。向き合ってクレーンの上にいた労動者たちはテチュ小学校に戻った。

 4時50分から警察が、クレーンを利用して土地を掘り始めた。これを横で見ていた村住民たちが、「汎対委」関係者たちに与えるために準備した食事を警官たちに分け与え、「土地を掘らないように」と抗議している。
第11信:15日午後6時

 ドドゥリ方向ファンセウル地域で作業中だった2台のクレーンを阻んだ学生・活動家たちが、追加連行された。これには歌手チョン・デチュン氏も含まれていることが分った。

 チョン・デチュン氏をはじめとした芸術家たちは、「奪われる野にも春は来るのか」と書かれた垂れ幕を広げようと試みたが、警察が投入され、垂れ幕を奪って彼らを連行した。

 「ピョンテク汎対委」は、この日午後5時を基準に36名が連行されたと把握し、まだ把握されていな連行者も多数いると考えている。

 ファンセウル地域の活動家たちの占拠と抗議で、しばらく中断されたクレーン作業が午後5時頃に再開されると、住民・学生・市民団体活動家50名余りは、田に体を入れて抗議し始めた。

 住民などは、警察兵力で囲まれたクレーン作業領域に進入を試み、クレーン作業に対する住民・市民社会活動家たちの阻止が激烈になると、警官たちはこれらを一人一人連行してパトカーに乗せたりした。

 午後5時20分頃、テチュ小学校北東側にいた労動者50名余りが合流すると、作業を終えたクレーン2台から人影が消え、40分頃には警察兵力も撤収をはじめた。農土は15mほど荒らされた状態だ。

 一方、テチュ小学校北東側の警察兵力とクレーン3台も、午後5時20分頃に撤収し、午後6時現在、米軍基地内に多数の警察兵力と警察バスが駐車されているが、1台ずつ移動する姿が目撃された。

 「ピョンテク汎対委」側は、「16日午前0零時まで、警察の計画があることが分かっている」とし、具体的な計画内容を把握中だと伝えた.

 この日一日、ファンセウル地域を荒らしたクレーンと住民たちを連行した警察兵力は、すべて撤収した状態だが、万一の事態に備えて「汎対委」側は集結した人々に、「夕食を早く終えて集結してくれるよう」要請した。

(翻訳・編集:韓統連大阪本部)


【総合】

傷だらけで土地を守った 住民たち

【統一ニュース 2006/3/15】

 激戦を闘ったファンセウル地域に日が暮れ、住民たちは屈することなく561日目のキャンドルを手にした。

 「今まで闘ってきた中で、一番大変な闘いだったようです。結局、国防省のクレーン作業を受け止めたんです。これは全住民たちとこちらに集まった人々の力です」

 15日午後7時、テチュ小学校ビニールハウスで、170名余りの住民・市民団体活動家たちは、司会者の「ペンソン対策委」ソン・テギョン企画部長がこのように語ると、勝利の拍手でキャンドル集会が始まった。

 一方、40名余りが連行され、6名が重軽傷を負うなど住民たちの被害も大きかった。連行者たちはアンソン警察で11名、ヨンイン警察で13名、スウォン中部警察で9名に分散して調査を受けている。これは「ピョンテク汎対委」次元で集計された状況に過ぎない。

 司会者のソン企画部長は、「今日勝ったという喜びとともに、住民たちが怪我をして救急車に乗せられていく姿を見るのは辛かった」と述べ、「また切ないのは、私たち住民たちが命をかけて作った土地が、クレーンによって荒らされたことは、耐えることのできない悲しみだ」と語った。

 この日政府側は、ピョンテク米軍基地拡張予定地を確保するために、住民たちの営農行為を源泉封鎖しようとした。これによりドドゥリ方向ファンセウル地域が荒らされ、テチュ小学校隣近北西の田も農路に沿って両方へ、それぞれ100m・50mほどが荒らされ、農路が切られた所もある。

 しかしこの日、40ヶ中隊・130余台の警察バスを動員したにも拘らず、とても微弱な作業量だ。基地拡張予定地に含まれているファンセウル地域は285万坪なので、この作業量はとても少ない水準だ。警察兵力に比べると小規模だった。150名余りの住民・学生・市民活動家たちがこれらを沮止し、確かに彼らが言う「勝利」だった。

 この日、負傷者は住民たちに集中した。それほど住民たちが闘いの先頭に立った。連行された活動家たちが乗せられた警察車両の前に、高齢の女性住民たちが横たわり、服まで脱ぎ捨てて頑として堪えた。この過程で3名の住民が気を失って救急車に乗せられて行った。

 これらは皆、病院で治療を受け、手首の骨が折れるなどの傷を負った。この中の一人は、腰骨に異常が生じて精密検査に入って行った状態だ。「平和と統一を愛する人たち」のイ・ギョンア部長も、頭に負傷をして病院で治療を受けた。

 「民主社会のための弁護士の集い」のチャン・ギョンウ弁護士は、この日の政府側が行った農地毀損に対し、「たとえ所有権が国防省に移っても、事実関係上、皆さんが占有していれば法によって保護される」とし、「現場に出て見ますか、皆さんたち住民は土地から去ることなく守っている土地なのに、むやみに売ることは正しい公権力行事ではなく“権利行事妨害罪”すなわち犯罪だ」と主張した。

 続いて、「皆さんが、この地の占有権を持っている状況で、現場で抵抗することはとても正当な行為」と付け加えた

 クレーンがファンセウル地域を荒らすのを全身で阻止した、「民主労総」対外協力室金のキム・ヨンジェ局長は、「もちろん今日勝利したことは評価するべきだが、その平和な地域に傷をつけ、村住民たちの心に傷をつけたことが、とても悔しくて胸が痛い」と伝えた。

 キャンドル集会参加者は、「私たちの苦痛を2倍にして返してやろう」とスローガンを叫び、この日の公式日程を終えた。

 一方、17日を起点に全国のトラクターが、ペンソン地域の農作業のためテチュ里に大挙来ることに備え、ポンジョン里など隣近地域には、夜間でも警察兵力が配置されている状況だ。

(翻訳・編集:韓統連大阪本部)



ピョンテック・トップへ


しないさせないHPトップへ


被リンク SEOの1andONLY